・この本を読むべきなのはどんな人?
こんにちは。副業ブロガーのちゅみです!
私は30代でのセミリタイアを目指し、本業・副業・資産運用をしている26歳のOLです。
本記事では「FIREに興味はある!けど何をすれば良いのかわからない」という方向けに、『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』についてレビューします。
これからFIREを目指すうえでの教科書となる1冊ですので、気になる方は要チェックです。
それではいきましょう!
Contents
『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』概要
本書の著者は三菱サラリーマンこと穂高唯希さん。入社当日にアーリーリタイアすることを決め、その7年半後の30歳でFIREを達成している強者です。
もともと穂高さんは『三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた』というブログでFIREについてついて発信していたので、その内容がぎゅっと詰まった1冊というわけです。
私も最初そう思いました。ただ、ブログの量が半端じゃないんです(笑)
2016年10月から始まっているので約4年分の記事量です。
正直、ブログ記事を読んで内容を理解しようとするとキリがありません。
そのため、まずは本を読んで概要を把握する→ブログで細かいハウツーや視点を習得する、が最も効果的な勉強法といえます。
3分でわかる『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』まとめ
本書ではFIRE達成のための行動や心得がたくさん書かれていますが、主な戦略は次の2つです。
ポイント
穂高さんの投資サイクル
給与振込→驚異の8割入金→月例配当をもらう→支出を最適化する→余剰資金は再投資→給与振り込み→入金・・・
戦略①:高配当株・連続増配株をひたすら買い増す
FIRE達成の手段は人それぞれ違いますが、穂高さんの戦略の1つは高配当株・連続増配株でした。
なぜ高配当株・連続増配株なのか。
本書のなかでは理由が9つほど書かれていますが、要約すると配当金を最大化させるためです。
投資の世界には「利益」と一言に言っても2種類あります。キャピタルゲインとインカムゲインです。
メモ
・キャピタルゲイン
保有する資産の値段が変動することで得られる利益のこと
・インカムゲイン
資産を保有することで安定的・継続的に受けることのできる現金収入のこと
戦略の再現性や長期投資をするうえでの精神的安定、コロナのように株価が急落したときのクッション性などを考慮すると、配当金(インカムゲイン)を増やしていく投資戦略の方が良いという考えです。
インカムゲインは株や債券など資産を持っていさえすれば永遠かつ定期的に入ってきますからね。
実際にFIRE達成時の穂高さんは、毎月の配当収入が20万を超えるほどだったそうです。ここまでくれば働かなくとも生活できますよね!
戦略②:支出を最適化する
穂高さんのFIRE達成の秘訣は、その高い入金力にあったと言えます。
ここで理解しておきたいのは、『支出の最適化=節約』ではないということ。
「節約」ってケチくさいニュアンスがゼロではない気がするので、より前向きな「支出の最適化」というワードを提唱。セミリタイア・FIRE達成に必須です。支出の最適化とは、自分の価値観や夢・目標に照らし合わせて、金銭に関わる経済行動を適切に取捨選択することを指します。(電子書籍651ページより)
お金を捻出するために我慢するのではなく、心地よい使い道の塩梅を見つけて前向きに行っていきます。
本書では穂高さんが実際に行った節約術も約15個ほど細かく書かれているので、気になる方は要チェックです。
本書から分かること【レビュー】
実際に読んでみた感想は次の通りです。
①日本でのFIRE達成イメージがもてる
②配当というポケットを増やす大事さ
③FIREはあくまでも手段
①日本でのFIRE達成イメージがもてる
FIREという考え方はもともとアメリカ発祥の考え方です。
そのためFIRE関連本にはアメリカの著者のものが多く、本に書かれている投資方法を自分に置き換えて考えづらい場面があります。
その点、穂高さんは国内FIREの第一人者でもあるので、読んでいて想像がしやすいし読みやすいです。
②配当というポケットを増やす大事さ
投資の大原則として資産を分散させリスクを減らすというのがありますが、収入源も同じです。
給与など労働で得られるお金の他にも収入のポケットを増やしておくと人生のリスクを減らすことができます。
穂高さんの場合はそれが「高配当株・連続増配株による配当金」だったわけです。
多くのFIRE本ではインデックス投資がおすすめされるなか、個別株の長期ホールドを戦略にしている理由はここにありました。
③FIREはあくまでも手段
これはFIREを目指すうえで最も大事な概念だと思っています。
FIREすることが目的ではなく、その先に描く理想の生活・未来を手に入れることが目的です。
そうでないといざFIRE達成したときに「あれ・・・なんのために頑張ったんだろう」と虚無感でいっぱいになってしまいます。
穂高さんはこのような哲学的な部分も語っていますから、FIRE初心者はまず教科書として読んでおきたいところです。
『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』を読むべき人
読むべき人
- 金融の基礎知識がある程度ある人
- FIREに漠然としたイメージしか持っていない人
前段でお話したようにFIREはあくまでも手段です。
FIREの先にある理想の未来を描けていない人もしくはそもそもその思考が抜けている人は、考え方から勉強になるので読むのをおすすめします。
注意ポイント
逆に、”入門”とはありますが具体的な目標額の設定方法など基礎的な金融知識は書かれていません。
金融書というよりも穂高さんのFIRE体験談がベースになるので
など基礎的なことから知りたい方は別の本を手に取った方がよいかもしれません。
まとめ
今回は『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』についてレビューをしました。
日本人が著者でここまで詳細に体験談や戦略が書かれている本もなかなか少ないので、手始めの1冊として読んでみるのをおすすめします